中貝理事長の「風に吹かれて」(2)
あけましておめでとうございます。
年末年始は、大雪でした。私は、雪かきに追われ、運動不足解消でした。
豊岡アートアクション(TAA)がスタートして約7か月がたとうとしています。コロナ禍で様々な制約を受け、エンジン全開とはいきませんでしたが、皆様のご支援のお陰で、着実に歩みを進めることができました。心から感謝を申し上げます。
今、TAA主催の「深さを持った演劇のまちづくりシンポジウム」の準備に追われています。昨年末、シンポジウムの参加募集をしたところ、あっという間に定員に達しました。嬉しい悲鳴を上げる一方、参加希望にお応えできなかった方々には、大変申し訳なく思っています。またぜひ次の機会にご参加ください。
このシンポジウムは、兵庫県但馬県民局と豊岡市に共催者としてお入りいただいています。官民協同の形がとれたことを嬉しく思っています。
シンポジウム・メインゲストの森山未來さんは、過去に城崎国際アートセンター(KIAC)で滞在制作をされたことがあり、今回も滞在制作でお越しになるタイミングでご出演いただくことが可能になりました。KIACがつないでくれたご縁と言ってもいいと思います。森山さんは、KIAC滞在中、外湯にもごく普通にお入りになっています。
森山さんたちのユニット、「きゅうかくうしお」の滞在制作の試演会は、2月4日(金)にKIACで予定されています。KIACホームページから申し込むことができます。こちらも、ぜひ。
KIACには、これまでに日本中や世界中から優れたアーティストが続々と滞在制作で訪れています。平田オリザさんの制作拠点も劇団青年団の活動拠点も豊岡に移りました。平田さんが指導しておられる「たじま児童劇団」の旗揚げ公演、「十五少年・少女漂流記」も大成功でした。芸術文化観光専門職大学の学生劇団の公演も好調にスタートしています。今や豊岡は、パフォーミングアーツ(演劇やダンス)の創造拠点になりつつあります。芸術文化の単なる消費地ではなく、創造の地であることで、私たちの地域がどのような変化を遂げていくのか、皆さんと楽しみに見守りたいと思います。
TAAは、今年も「深さを持った演劇のまちづくり」の可能性を探る活動を、地道に続けてまいります。引き続きのご理解とご支援をお願いします。皆さまにとって、今年が良い年になりますように。
2022年1月13日